小烏丸 (森Dragonでは売っていません、残念)

小烏は、平家に代々伝えられた宝剣で、その特徴は刀身の先端から半分以上が両刃になっていることです。これを鋒両刃作(きっさきもろはづくり)と呼び、これ以降、鋒両刃作の刀剣を小烏丸太刀などと呼ぶようになります。柄と刀身は緩やかな反りを持っており、断ち切ることにも適していますが、先端が両刃になっていることから刺突にも適しています。この考え方は、西洋刀剣に見られる「疑似刀」と同じものであると考えられます。


< 伝説>

   桓武天皇(781~806)の時代。唐皮の鎧(不動明王の7つの鎧の一つ)が天から降ってきた日から7日後、桓武天皇が南殿において東の空を拝んでいると、八尺(240㎝)もある大きな鴉が飛来し床に降り立ちました。  何か神聖なものを感じた天皇は、笏(しゃく)で鴉を招きました。鴉は彼に近寄ると、「私は大神宮より、剣の使者として参りました」と告げ飛び立ったのですが、その後には見事な一振りの剣が残されていたのでした。天皇は自ら剣を手に取り、「大霊鳥(鴉)の羽から出てきた剣であるから、小烏丸と名付けよう」と言いました。そして、この剣は唐皮の鎧とともに、宝物として保管されるようになったと言うことです。  大神宮とは、天照大神を祭る伊勢神宮のことであり、その使いの鴉とは、記紀神話で道案内として登場する霊鳥「八咫鴉」そのものです。つまり小烏丸は、霊鳥を介して天皇家に授けられた神剣であるということを言っているのです。

< その後>

   小烏丸は、天皇家を守護するものとしてながらく宮中にありましたが、平将門、藤原純友の反乱鎮圧のために任命された平貞盛に授けられ、以来平家の家宝となったのです。 その後、壇ノ浦の合戦後行方不明になったとされていますが、一方では、小烏丸という刀剣が皇室御物として大切に保管されています。  


旧 滝瓶太郎SwordWorldからのデータ引用

参考文献「聖剣伝説Ⅱ」佐藤俊之とF,E,A,R著 新紀元社

森Dragon's Room

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