ヴァジュラ vajra

 この剣のタイトルを「ヴァジュラ」としましたが、正確にはどうか分かりません。と言うのは、「ヴァジュラ」と言うのは、古いインドの武器を元にしたと言われる密教法具の金剛杵【独鈷杵、三鈷杵、五鈷杵等(下部画像参照)】を指す言葉だからです。  

 この剣は利剣と呼ばれ、不動明王が右手に持っている武器です。(普賢菩薩も持っているとされています)破邪顕正(分かりやすく言うと、心の内の邪心や煩悩を断ちきり、正しく導いてくれること・・・かな?)を示し、無明・愚痴を無くし、そこに隠れている、本来の働きを表に出すはたらきがあると言われています。(その後、不動明王様は、左手に持つ羂索で、進むべき道へ引っ張って行って下さるそうです)  形状は、下に示す三鈷杵の片方の「鈷(刃先)」のうち中央のものが伸びて剣になった形をしています。なので、三鈷剣とも呼ばれます。

 (私のような不心得者が考えますに、通常は三鈷杵の形状をしており、いざというときにビューンと伸びて利剣になってくれたりすると嬉しいのですがね)

上から、三鈷杵、独鈷杵、五鈷杵です。 「鈷」が両端の鋭い刃先を表し、杵が中央の柄の部分を表しています。これらは金剛杵(こんごうしょ)とも呼ばれ仏敵を摧破する武器で、帝釈天や仁王の持物であるとされています。

高野山霊宝館    右手に利剣、左手に羂索

森Dragon's Room

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