two handed sword
トゥ・ハンド・ソード
両手剣です。画像の剣の商品名は「メディバルソード」で、その長さは123cmとなっています。まあ、直訳すると「中世の剣」ですから、ネーミングとしては結構アバウトかも・・
本来のトゥ・ハンド・ソードは、以下に述べるように180cmを超える大物ですが、今回紹介する剣も「両手剣」の分類になると考えます。その理由は、ズバリ柄の長さです。画像は一般的なロングソードと並べて撮影してみたのですが、明らかに柄が長いのが分かります。180cmを超える正式なトゥ・ハンド・ソードでは無いにせよ、同じように使われたのではないでしょうか。
両手で振り回す剣は、日本の野太刀と同じく、騎士同士の戦いにも使われたとありますが、どちらかというと乱戦において、騎兵の馬の足を狙うなど、長さを生かした戦いに使われたように思います。
また、日本刀も「片手」「両手」の双方を有効に使い分ける武器ですので、この「メディバルソード」もそんな使い方もあったのかも知れません。
<滝 瓶太郎SwordWorldにおける記事>
13~16世紀 西ヨーロッパ 長さ 180~250㎝ 重さ 2.9~7.5㎏
180㎝を越える大剣で、両手で扱えるように柄を長くして作られた剣を トゥ・ハンド・ソード、直訳で「両手剣」と言います。その大きさのため、腰に吊すことはできず、背負ったり、肩に担いだり、乗馬に取り付けたりして運びました。日本刀における「野大刀」に相当するものと考えられます。
両手剣の起源はドイツで、およそ13世紀頃に登場したと言われています。全盛したのは、15世紀中頃から16世紀末で、両手剣を使わなければならない条件がともなうため、歩兵用の武器としてドイツやスイスの傭兵部隊に広く愛用されました。また、騎士同士の1対1の決闘にも用いられたようです。
ドイツに於いては、さらにリカッソ(刃の根本部分)を長くし、突起を設けたものに発展しました。その部分を持って振り回すことにより、ダメージを大きくしその手を保護するという工夫でした。その特徴的な形状のため、英語圏においても「ツヴァイハンダー」とドイツ語で呼ばれる両手剣となったのです。
参考文献「武勲の刃」市川定春と怪兵隊著 新紀元社
「武器辞典」市川定春著 新紀元社
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