エクスカリバー Excalibur
真打ち登場! で、エクスカリバーであります。
「岩に刺さった剣を選ばれし英雄が引き抜く」というモチーフは、実に胸躍る描写であり、冒険のはじまりとして、これ以上のシチュエーションはありません。とは言え、一般に言われている「岩に刺さった剣=エクスカリバー」には諸説ありまして、何となく、何となくですが、いろいろ読みますと、「岩に刺さった剣=王統を証明する剣=カリバーン」、その後、カリバーンが折れてしまった後、湖の精が「鍛え直した」「授けた」といろいろあるようですが、とりあえず湖の精にもらった剣が「エクスカリバー」という、そんな流れが腑に落ちる説明かなと思ったりしております。
現実的な話になりますが、当店、「森Dragon」でも、ガーデンの一角に「岩に刺さった剣」のモニュメントを建立する予定であります。剣を抜くことができる真の勇者は現れるのでしょうか。と、期待してみたりします。
<滝 瓶太郎SwordWorld による記述>
円卓の騎士(Kights of Round Table)で有名なアーサー王(King Arthur)の持つ伝説の剣。
「硬い稲妻」という意味を持つカラドボルグ(Caladbolg)と同意。アーサー王は、。イングランド王ウーサー(Uther)・ペンドラゴンとティンタジェル公夫人イグレーヌ(Igraine)との間に生まれた。いわば不義の子である。生まれてすぐ魔法使いのマーリン(Merlin)にあずけられ、さらにウーサーの臣下エクター卿に託される。ウーサーの死後後継者争いが勃発。マーリンは一本の剣を石に突き刺し、これを抜くことのできた者が王になると予言した。が、誰一人抜くことができなかった。一方、自分が王の息子であると知らずに育ったアーサーだったが、かの剣をふとしたことで引き抜いてしまい、王として認められることになった。時にアーサー18歳(一説によると15歳)。
その剣は、湖の騎士ランスロットを臣下に従えるときの戦いで折ってしまうが、その後、湖の精(Lady of The Lake)より託された剣が、このエクスカリバーである。この剣には、鋼鉄をも断ち切る力があり、鞘には傷を癒す力と持つ者を不死にする力があると伝えられている。この剣はアーサーが死を前にして臣下に湖に返させたことになっている。(ちなみに、画像の剣は、映画「エクスカリバー」に使われたもののレプリカである。)
アーサー王のモデルとして最も有力なのが、5世紀に活躍したブリテン人(ウェールズ人の祖先)の英雄、「戦いの王」アルトリウスである。彼はブリテン島に侵入してくるサクソン人やピクト人などの敵に勝利し、ブリテン人を救った。その際に名乗った称号「戦いの王」がブリトン語で「アーサー」となるため、その後、「アーサー王伝説」として語り伝えられたのである。
エクスカリバーの真の姿とは
前述のアルトリウスが活躍した時代は、中世以前、暗黒時代と呼ばれる時代である。その時代には、北欧で生まれたサクスという片刃のナイフから発展したスクラマサクスという刀があった。そこで、アーサーの剣(Excalibur)は片刃の刀であった可能性がある。その証拠にアーサー王の物語の古い挿し絵に、アーサーやその部下が片刃の刀を持っている姿を見いだすことができる。
映画では、アーサーや騎士達が中世の騎士として描かれているため、十字軍時代に流行した十字型ヒルトと車輪型柄頭をもつロングソードとして描かれているのだろう。(私は、このイメージの方が好みである)
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